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当クリニックで使用している3種類のインプラント
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あらゆる症例に対応できる万能なインプラントはありません。
当クリニックでは其々の特長のある3種類のインプラントを使い分けることにより患者様に「痛みが少なく、快適なインプラント治療」の提供が可能であると考えています。

名称 インプラントの表面性状 製造 骨との結合様式 埋入に適した骨 埋入に適した手術方法
スプライン HA
(ハイドロキシアパタイト)
アメリカ バイオインテグレーション 軟らかく薄い骨 抜歯即時埋入
抜歯待時埋入
ストローマン チタン スイス オッセオインテグレーション 硬く大きい骨 成熟側埋入
バイコン チタン アメリカ オッセオインテグレーション 大きく吸収した骨 抜歯即時埋入
成熟側埋入

オッセオインテグレーションとは

チタンインプラントと骨との結合様式を表します。
光学顕微鏡下で両者は直接的に一体化していると考えられてきましたがさらに詳しい電子顕微鏡下で両者の間にはわずかな隙間があり完全には接触していません。

バイオインテグレーションとは

HAインプラントと骨との結合様式を表します。
電子顕微鏡下ではカルシウムが沈着し両者はほぼ100%生化学的に隙間なく結合しているといわれています。
この数値の差はHAインプラントしかない骨伝導能によるもので、HAインプラントはインプラント周囲に骨を再生することができますので、 チタンインプラントと比較して、柔らかい骨や薄い骨に対してはやく骨と結合します。

骨伝導能とは

骨再生に必要な細胞が周囲組織から供給され、骨形成の足場として機能する性質です。
チタンインプラントはインプラントを骨の中に埋入すると周りの骨からの骨再生で結合します。
HAインプラントはインプラントの骨の中に埋入すると周りの骨からの骨再生だけでなく、インプラント自身にも骨を再生する能力がある(足場になります)ので、難症例とされる骨が足りない場合でも、骨と結合する時間はチタンインプラントと比べ早いのです。

スプライン

上下顎前歯、奥歯を問わず抜歯即時埋入や抜歯待時埋入さらには上の奥歯で骨が薄く柔らかい症例に主に使います。

ストローマン

顎の骨が大きく、はぎしり、食いしばり等噛む力が強い症例に主に使います。

バイコン

最短5mmのショートインプラントです。下顎管神経までインプラントを埋入するには骨が足りず
通常の長さのインプラント体が埋入できない症例に主に使います。

インプラント埋入方法

インプラント埋入予定部位の状況によって3つに分かれます。

抜歯即時埋入

文字通り抜歯と同時にインプラントを埋入する方法です。
チタンインプラントは基本的には禁忌とされていますが、骨伝導能のあるHAインプラントには適した治療方法です。
歯肉を切開や剥離しませんので、インプラント手術後の腫れや痛みが出にくいです。
歯が割れている、歯の根の先に膿が溜まっている。歯周病になっている等の炎症がある歯を抜歯と同時にインプラントを埋入できるため治療期間が短縮できるのです。

60代女性。
左上前歯(1番)が歯周病のため抜歯となりました。

通常の抜歯と同じように歯肉を切開することはありません。インプラントが感染しないように、歯肉を傷つけることなく抜歯窩内を搔爬します。

術前のCT診断に基づいて、インプラントを埋入するためのインプラント窩を形成しインプラントを埋入します。

抜歯待時埋入

抜歯をして歯肉が治癒し抜歯窩が覆われた後でインプラントを埋入する方法です。歯肉に比べて骨の再生は遅く6カ月は必要といわれます。
抜歯待時埋入は抜歯をして約2~3カ月程度でインプラントを埋入しますので、抜歯窩は再生の途中になります。
この方法は下顎管神経まで骨の厚みが少ない症例や重度の歯周病で周りの骨が大きく吸収されている症例等に用います。

40代女性
他の医院で右下奥歯(6番)を数か月前に抜歯し、インプラント治療を希望し当院へ来院されました。
抜歯窩は治癒し歯肉で覆われています。

歯肉を切開してみると、その下の骨はまだしっかりと治癒しておらず、抜歯窩が残っています。

インプラントを埋入します。インプラントの周囲の隙間には人工骨を入れて歯肉を縫合します。

成熟側埋入

抜歯後歯肉とその下の骨が十分に再生した状態でインプラントを埋入する方法です。
個人差はありますが、約1年後にインプラントを埋入します。
抜歯即時埋入が基本的に禁忌とされているチタンインプラントではこの方法がよく用いられます。
この方法は治療期間が長くなるだけでなく、インプラント埋入までに骨の吸収が進みますので、骨の厚さが薄い上の前歯では、骨を造成するGBR法が併用されることも多く術後の腫れや痛みを生じることも少なくありません。

70代女性
他の医院で左下奥歯(5番)を1年前に抜歯し、入れ歯を使用されていましたが、
うまく食事ができずに、また入れ歯を誤飲する危険性も気にされ、インプラント治療を行いました。

麻酔医による静脈内鎮静法を施しながら、浸潤麻酔を行い歯肉を切開しインプラントを埋入します。
1年前に抜歯したところ十分に骨が再生し、インプラント周囲に隙間はありません。

症例1

治療方法 左上前歯の歯根が割れていると、前医から指摘され御家族の紹介でインプラント治療を希望で来院されました。
CT診断の結果、歯根の周りには膿があり、歯を支えている骨は大きな吸収がありました。
患者様はなるべく痛くないインプラント治療を希望されましたので、 歯肉を切開せず、1回で手術が終わる抜歯即時埋入インプラント手術を選択しました。
治療方法 スプラインHAインプラントを使用し抜歯即時埋入
治療部位 左上2番
メリット&デメリット 見た目が大事な上の前歯のため、抜歯してインプラントを埋入すればその分治療期間が短縮され、患者様のQOL(生活の質)の低下が軽減されます。
歯根破折してから、少し期間が経過されていますので、その分周囲の骨の吸収が進み、若干治療期間が延びる可能性があります。
治療期間 4カ月
費用 35万円+税

症例2

治療方法 60代女性
右下奥歯のブリッジが破損したため、清掃等の口腔衛生環境を
改善するためにも新たにブリッジにはせずインプラントを選択しました。
下顎の幅が広く、内側に骨が隆起していますので、(矢印)噛む力が非常に
強いことが分かります。
治療方法 ストローマンインプラントを使用し成熟側埋入
治療部位 右下5番、6番
メリット&デメリット かみ合わせの強い方は骨が硬く、骨からの出血量が少ない場合があります。あまりに出血しない場合には、意図的にインプラント窩内の壁に小さな穴を開けて、出血を促す場合があります
治療期間 4カ月
費用 70万円+税

術前

術中

上部構造装着時
(かみ合わせの部分に穴が開いていますが、これはスクリュー固定ですので、この後この穴は上部構造の色に合わせた光重合レジンで封鎖します。)

症例3

治療方法 他医院の紹介で左下奥歯のインプラント治療を希望し来院されました。
この部位は下顎管神経の出口にあたるオトガイ孔が近接している部位で
下顎のインプラント治療には注意が必要な部位です。
治療方法 バイコンインプラントを使用し成熟側埋入
治療部位 左下5番
メリット&デメリット 下顎管神経に近いため、長さ5mmのバイコンショートインプラントを選択しました。これによって治療時間の短縮が可能で、術後の腫れ、痛みを軽減できます。
治療期間 4.5カ月
費用 35万円+税

術前

上部構造セット時

上部構造セット時のレントゲン画像

LOCATORオーバーデンチャー

インプラントを利用したLOCATORオーバーデンチャーについて

インプラントは欠損した部分に固定式の歯を入れるだけでなく入れ歯の動きを抑え、咀嚼力を向上させて痛みを軽減し、様々な口腔機能の改善のために使われます。
インプラントオーバーデンチャーとはインプラントを支持に作製した入れ歯のことです。

利点

  1. 入れ歯の安定感が増すため、咀嚼力が向上する
  2. 極度に吸収した骨にも適応可能
  3. 固定式の歯に比べて治療期間が短い
  4. 費用を抑えることができる
  5. 着脱が容易のため清掃性にすぐれている
  6. 新しく入れ歯を作らなくても現在使用している入れ歯を利用できる

注意点

  1. 入れ歯の安定感は増しますが、自分の歯と同じようにはなりません。
    あまりに硬いもの(アワビ、ナッツ類、氷など)を食べ過ぎると、入れ歯が破損するまたはインプラントに過度な力がかかりすぎて、まれに脱落することもあります。
  2. 安定感が上がりますので、入れ歯の下に食べかすは入りづらくなりますが、食後は必ず外して洗ってください。インプラント周囲炎を発症する可能性が高くなります。
  3. 顎の骨は経年的に徐々に吸収し変化していきます。入れ歯を長期間装着していると、入れ歯と骨の間に隙間が生じ、入れ歯の安定が悪くなり痛みや口内炎の原因となります。
    そして入れ歯の安定が悪いまま使用していると、噛む力がインプラントに集中してきますので、ロケーターが緩み、プラークが沈着し、インプラント周囲炎を引き起こす原因にもなります。そのため入れ歯用材料で、その隙間を埋める処置(リベースといいます)を定期的に行う必要があります。
  4. メールは経年劣化しますので、最近入れ歯が今までより緩くなり外れやすいと感じた時は、メールキャップの交換時期に来ているかもしれません。早めに受診をお薦め致します。
  5. 材質がレジンだけで作られている入れ歯は元来強度が不足しています。
    食事をすると咬合力がインプラントを支点にしてオーバーデンチャーに加わりますので、入れ歯が破折することがあります。修理をおこなえば、使用できるようになりますが、頻繁に繰り返すようなら再製作することになります。
  6. 高齢者の患者様にはなるべくオーバーデンチャーをお薦めしております。高齢者の方でも少数歯(1~4歯)の欠損であれば取り外しのない固定式がおすすめですが、多数歯〜無歯顎の場合には
    1. 治療期間が短い
    2. 固定式よりインプラントの本数が少なく、身体への侵襲が少ない
    3. 早く噛める
    等の利点がある為です。
    ただし、過去の疾患の経緯から、入れ歯の不具合から開放されて短い間でもいいから自分の歯のように噛みたいというご希望をある患者様も来院されます。そのようなご要望を踏まえつつ当クリニックでは患者様が来院できなくなり、他の施設での治療する場合も見据えて、治療内容をご相談して参ります。

無歯顎の場合のインプラント埋入本数

上顎  4~6本

下顎  2~4本

治療の流れ

  1. 左右の犬歯相当部位にインプラントを2本埋入し、インプラントと骨が結合していることを確認した後LOCATORインプラントアバットメントを歯肉粘膜の厚みに合わせて選択し装着します。

    LOCATORインプラントアバットメントはカフの長さが1mm~5mmまで5種類揃っています。
  2. 入れ歯の内面を削合し、ハウジングとメールを装着します。

    メールは維持力が(弱)~(強)まで3段階あり、色分けされています。
    口腔内の状況や患者様の好みなどを伺いながらメールの種類を選択致します。

  3. 入れ歯を口腔内に戻し、患者様に取り外しの方法を説明致します。

    協力 白鵬
    無断転載禁止

症例写真

症例1

60代女性 上下無歯顎で顎の骨がかなり吸収を起こし、入れ歯が動いてしまい、食事が取りづらいという主訴で来院されました。
上顎には4本 下顎には2本インプラントを埋入しました。
これにより入れ歯の安定は向上し、食事が楽になります。

症例2

60代男性 上顎2本残っています。ここに2本インプラントを埋入し天然歯2本とインプラント2本の合計4本を支えとする入れ歯を作製しました。このように総入れ歯だけでなく、部分入れ歯の場合でも歯が欠損している部位にインプラントを使うことによって 入れ歯の安定は向上します。

オーバーデンチャーは他にも下記のような種類がありますが
いまはロケーターtypeが主流です。

ボールアンカーtype

インプラント体に尖端がボールの形状をした維持装置を装着します。
入れ歯の内面にはリング状のゴムをつけ、入れ歯を安定させます。

ドルダーバーtype

埋入したインプラント体をバーで連結します。
入れ歯の内面にはそのバーを包み込む形状を持つクリップを装着し入れ歯を安定させます。維持力は大きいですが、他のtypeと比べ清掃が難しい面があります。

このような患者様もLOCATORオーバーデンチャーに変更することが可能です。